概要 *世界的に高級リゾート地として知られるコート・ダジュールの中心都市。 -トリノ条約によりフランスに併合され、1860年までイタリアのサルディニア王国下の町として繁栄した。 *19世紀に王侯貴族の避寒地として発展し、「リヴィエラの女王」と称される。 *プロムナード・デ・ザングレと呼ばれる遊歩道がある海岸通りには、高級ホテルやレストラン、カジノが軒を連ね華やかな雰囲気。 *一方、アルベール公園とシャトーの丘の間には、旧市街がある。オペラ座、市庁舎、教会などがあるほか、迷路のように路地が続き、広場には市場が立ち庶民の生活に触れることができるエリアとなっている。 *シャガール美術館やマティス美術館、ニース近現代美術館など20世紀美術を展示する美術館も多い。TA アクセス 鉄道 ニース・ヴィルNice Ville駅 パリ・リヨン駅からTGVで約5時間40分。 マルセイユまではTGV専用線を使用し、以遠は在来線に入る。 空路 パリ・オルリーORYまたはシャルル・ドゴールCDG空港から約1時間。 日本からニースやモナコへ直行する場合にはパリ経由だけでなくロンドンミラノ、アムステルダム、フランクフルトなどでも接続できる。経由地によって実質運賃上の差が生じる。 空港) ニース・コート・ダジュール国際空港 Nice Côte d'Azur International Airport(NCE) 2つのターミナルが離れてあるので、出発の際に間違えると、面倒になる。 間違えたら、両ターミナルを往復するシャトルを利用する。 -ターミナル1: 英国航空BA、オーストリア航空OS 、ルフトハンザドイツ航空LHなど -ターミナル2: エールフランスAF(国内線、国際線)、アリタリア航空AZ、KLM(KL)、フィンランド航空AY、アエロフロート・ロシア航空SUなど 空港から市街までシャトルバスで約20分。 タクシーはホテルによって異なるが約15分。短い距離だが、結構高い。 空港からモナコへの直通のヘリコプターもある。 見どころ ●シャガール美術館 Musée National Message Biblique Marc Chagall ニースの北の丘にある高級住宅街の一角にある美術館。マルク・シャガール自身が寄贈した作品を収蔵する。旧約聖書をモチーフにした作品を中心に、約450点の作品を展示。中でも17点の油絵で構成される超大作は必見。シャガールがデザインしたステンドグラスも見ることができる。 ●マティス美術館 Musée Matisse ニースで40年近くも暮らしたマティスが晩年に市に寄贈した作品が展示されている。絵画や切り絵の他、ヴァンスのロザリオ礼拝堂制作のための習作などがある。マティスは博物館の裏手にある墓地に埋葬されている。 ●プロムナード・デ・ザングレ Promenade des Anglais アルベール1世庭園から約3.5km続くビーチ沿いの道で、散策に適した幅広い遊歩道になっている。海に向かって並べられた椅子に座ってのんびりと海を眺めるのもよい。ニースを代表する高級ホテルはこの通りに集まっている。「イギリス人の散歩道」を意味する名前は、整備する際に多くのイギリス人が寄付をしたことに由来する。 ●旧市街市場 Marché 旧市街のサレヤ広場で火曜日から日曜日に開かれる市。月曜日には骨董市が立つ。地元で生活する人々が集まり、高級リゾートの顔とは違った庶民的な風景を見ることができる。 ●城址公園: ニースの海岸が一望できるポイント。車でも行ける。 郊外 カプマルタンにコルビジェの「休暇小屋」がある。 19551年64歳の作品 |