概要
人口は約8万人。
*ビスケー湾の入り江にある港湾都市。
*風情ある港と中世以降の家並みが溶け合った、大西洋岸有数の美しい町として知られる。
*沖合にリゾートアイランドとして知られるイル・ド・レや、オレロン島がある。
*現在は漁港としての重要な役割を果しているが、歴史的には大西洋への交通の要路に位置し、貿易港として栄えていた。
12世紀からオニス産の塩やサントンジュ・ワインの輸出と、ジェノヴァ船で到着する地中海一帯の食料品の貨物輸送を業としていた。
15世紀には、カナダヘの初のフランス人植民者と、カナリア諸島の発見者ジャン・ド・ペタンクール、16世紀には新大陸の「漁場」に通う漁師たち、17世紀にはアメリカ五大湖地方での毛皮売買業を確立したカヴァリエ・ド・ラ・サル、そして19世紀には∃一ロツパ人として初めてアフリカ、マリの町トンブクトウーまで行って生還したルネ・カイエが、それぞれこの港から船出している。
*17世紀には新教徒の本拠地として襲撃を受けたこともあり、今も港に残る2つの塔が町を守るようにそびえ立つ景観は、かつてここが戦いの舞台であったことを物語っている。
当時の歴史は、アレクサンドル・デュマの小説『三銃士』に記されている。

旧市街
*18世紀にできた大時計門Porte de la Grosse−Horlogeを入ると旧市街。
湿気を防ぐスレート仕上げで木骨組造りになっている中世風の家並、ルネッサンス時代の民家、そしてとくに、見事な彫刻のガルグイユがある18世紀の石造りの館、両側に形・大きさともさまざまなアーケードのついた街路がつづく。
*旧市街に面した旧港は2基の塔が港を両側から囲い込む。海が掘りとった狭い入江の奥に、アリエノール・ダキテーヌ治下に築かれたもの。


見どころ
市庁舎
ユグノーの建築家デュ・セルソーの作と言われる。
中世のこの町の繁栄のシンボル的存在。
ファサードは1606年のアーケードつき回廊とともに中庭に面し、アンリ4世時代にトスカーナ様式で建造されたもの。
イタリアから来たフォルムが好まれたことや、宗教戦争後、また繁栄が復活してきたことがうかがえる。
サン=ニコラ塔Tour St.Nicolas:
旧港に立つ2本のうちの東側の一つ。
14世紀のイギリス軍事建築の実例で、町を防御する稜堕壁の一部だったものといわれている。
ならの木の心材の杭でできた台座の上に立っていて、すでに6世紀を経ている。
厚い壁の中に設けられ、ジグザクに区切られた階段は、防御施設としてのこの塔の有効性を物語る。
ランタン塔 Tour de la Lanterne:
ラフアイユ博物館Museum Lafaille(自然史博物館)
新世界博物館Musee du Nouveau Monde
ラ・ロシェル美術館 Musee des Beaux-Arts
オルピニ美術館Musee d'Orbigny:
ラ・ロシェルの歴史と陶磁器
シャリュイエール公園Parc Charruver
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