シェンゲン協定とは

シェンゲン協定はEU内で国境検査なしで国境を越えることを許可する協定である。

シェンゲン協定加盟国の出入国審査

EU内で、最初の国に入国したら加盟国内は国内旅行同様に扱うという協定として、EU内で始まったものだが、スイスなどEUに加盟していない隣国も加盟するようになってきている。 したがって、シェンゲン加盟国内の空港を経由して乗継で加盟国内の都市へ旅行する場合にも、最初にシェンゲン協定加盟国内の空港に到着したときに入国審査を受けるので、以後は国内移動と同様の扱いになる。 加盟国内へ旅行する場合、日本など出発国でチェックインした荷物を「通し」（スルー）で加盟国内の最終目的地まで預けている場合には、荷物受取をする空港で税関検査を受ける。 EU内シェンゲン協定加盟国のいずれかの国に滞在したのちに、他の加盟国に入る場合には入国審査はない。 ただし、シェンゲン協定は国境検査だけで、税関検査まで喪が含まれているわけではない。 EU内だけは元々関税がないから実質税関検査はないが、EU以外の国でシェンゲン協定加盟国ではEU内からでも税関検査は残る。 但しこの協定は、非EU国民が居住する場合や就業許可を取得して就業する場合は対象外である。

シェンゲン協定に加盟している25カ国

アイスランド、イタリア、エストニア、オーストリア、オランダ、ギリシア、スイス、スウェーデン、スペイン、スロヴァキア、スロヴェニア、チェコ、デンマーク、ドイツ、ノルウェー、ハンガリー、フィンランド、フランス、ベルギー、ポーランド、ポルトガル、マルタ、ラトビア、リトアニア、リヒテンシュタイン、ルクセンブルク。（2010年12月現在） ノルウェー、アイスランド、スイスはEU外の加盟となっている。

EU内シェンゲン協定非加盟国

英国、アイルランド、

EU内シェンゲン協定調印済み・未実施国

キプロス

例１； フランクフルト(ドイツ)到着・乗継→パリ（フランス）の場合；フランクフルトで入国審査、パリで税関検査 例２；ロンドン(英国)到着・乗継→ミラノ（イタリア）の場合；ロンドンは国際線同様のトランジット扱い、ミラノで入国審査・税関検査 例3；チューリッヒ（スイス）到着・乗継→プラハ（チェコ）の場合；チューリッヒは国際線同様のトランジット扱い、プラハで入国審査・税関検査 なお、アジアや中近東、ロシアの国の空港で乗り継いでヨーロッパに行く場合には、日本から直行便で行く場合と同様の扱いとなる。