シュパーヤー

概要
ラインラント・プファルツ州
人口約5万人
−フランクフルトの南約100km、マンハイムからは南約25km、ヴオルムスからは約50km南に位置する。
-多くの鐘楼がある中世建築史上で重要な町のひとつである。
-1294年から1570年まで帝国議会と裁判所が置かれていたため、1689年にルイ14世の軍勢によって壊滅的打撃を受けている。
-1529年、シュパイアーの議会は、ヴオルムスの勅令を批准する。
ルター派に賛同した諸国は、正式の手続きを踏んで宣言を発表し、議会の決定に抗議(プロテスト)する。宗教改革派が「プロテスタント」と呼ばれるようになったのは、ここに由来している。

アクセス
鉄道
フランクフルトからの直通はなく、マンハイムまたはハイデルベルクで乗換となす。
フランクフルトFrankfurt a/M Hbf.または空港駅Frankfurt FlughafenからマンハイムMannheimまで特急ICEまたはICで約1時間。(頻繁におある)。マンハイムからシュパイヤーまで普通列車で50−60分。ほぼ1時間間隔。
シュパイヤー中央駅Hauptbahnhofは、市中心部から北西約1kmのバーンホーフ通りBahnhofstrasseにある。

見どころ
大聖堂Kaiserdom:
1030年コンラートニ世によって創建され、11世紀の末に一部改築されたこの大聖堂は、4本の塔と二つの円屋根をもつロマネスク様式のバジリカ会堂。
特に内部空間の広さに特徴がある。
3つあるドイツ皇帝の大聖堂、マインツとヴオルムスとシュパイヤーの中で最も荘厳であり、1981年にユネスコの世界遺産に登録されている。

プファルツ歴史博物館 Historisches Museum de Pfalz:
先史時代(前12世紀)のコレクションのなかで特に見ておきたいものは、金箔で覆われた宗礼用の円錐形のシッファーシュタットSchifferstadtの金の帽子Goldener Hutだ。
他にも16〜19世紀の豊富な美術品・工芸品やフランケンタールの磁器を見ることができる。

ワイン博物館 Wine Museum:
世界最古のワインといわれている3世紀ローマ人によって作られた、ゼリー状になったワインがある。
ワインは当時の両取手付きの壷に入っている。

三位一体教会 Dreifaltigkeitskirche:
広大な内部空間のバロック教会(1701-1717)が特徴。

ユダヤ人の風呂 Judenbad/Mikwe:
大聖堂の南西に位置する。
ここは中世を通じてユダヤ人街の中心であった。
宗礼上の沐浴に使われていた。12世紀、ユダヤ人の中庭Judenhofにあたったのは大聖堂の建築工事にたずさわっていた労働者たちが使っていたものとと思われる。