ハーナウ

概要
(ヘッセン州)
人口約9万人。
-フランクフルトFrankhurt am/Mの東約20km、マインMain河畔にある町。
-メルヘン街道の南の起点となっている。
メルヘン街道の中でもここはフランクフルトから日帰りできる。
-ヤコブ(1785〜1863年)とウィルヘルム(1786〜1859年)のグリム兄弟誕生の地
2人の生家は第2次世界大戦の爆撃で破壊されてしまい、現在は跡地にプレートが残るのみとなっている。
-マルクト広場の市庁舎の脇にはグリム兄弟の像が置かれており、この町の最も有名な観光スポットとなっている。
-この町は1866にドイツで最初のファヤンス焼の製造所ができたところ。
また、貴金属加工でも知られ、街には宝石細工博物館もある。
現在は、フランクフルト近郊都市としてハイテクや化学産業、電気・工作機械などが基幹産業となっている。
-鉄道の分岐点となっているため、旧市街を取り囲むエリアの4つの駅がある。
旧市街の中心地には中央駅より西駅Hanau Westbahnhofの方が近い。

アクセス
鉄道
ハーナウ中央駅Hanau Hbf.はフランクフルトからハンブルク方面とヴュルツ、ニュルンベルク方面行きの分岐点となっている。
旧市街地に近いのは西駅Hanau Westbahnhofだが、特急ICE,ICなどは中央駅Hauptbahnhofnにしか停車しないから、普通列車Sバーンで行くほうがいい。
フランクフルト中央駅Frankhurt am/M Hbf.からは15-20分。

見どころ
マルクト広場・市庁舎・グリム兄弟像
旧市街のマルクト広場のシンボル的存在の市庁舎は、1725-1733年に建造されたが、第2次世界大戦で焼失し、戦後1965に再建された。時報を告げるカリヨンが設置されている。
グリム兄弟像は市庁舎前に立つ。
足もとに「ハーナウからブレーメンまでのドイツ・メルヘン街道への出発地点」という石板がはめ込まれている。
-マリエンキルヒェ Marienkirche:
マルクト広場の市庁舎に向かいに1317年に、マリア・マグダレネン教会として建てられた。
宗教改革後はプロテスタントの管区教会となっている。
-金細工博物館 Goldschmiedehaus:
16世紀に宗教改革によってオランダ、ベルギーから宗教的迫害を受けていた新教徒(プロテスタント)を亡命者として受け入れていた。祖国でダイヤモンドなど宝石貴金属の研磨加工技術を持つ職人たちの多くがいたためハーナウは宝石加工が経済を支えるほどの主要産業となっていった。
建物はかつての市庁舎で、戦後1958年に戦前の木組みの建物と同じに再建されたもの。
宝石アクセサリーの展示だけでなく、地下には当時の金細工工房などが再現されている。
建物前には、1611年に制作された噴水がある。

フィリップスルーエ城 Schloss Philippsruhe
ハーナウ旧市街の西約2km、マイン川沿いに建つ。
1701年、ハーナウ伯フィリップ・ラインハルトにより創建されたバロック様式の城。
1875年から大幅に改築されている。
1984年には火災にも遭っており、以後再建され、現在は、ハーナウ博物館Hanau Museumとなっており、グリム兄弟に関する資料なども展示されている。グリム兄弟のメルヘン・フェスティバルが、毎年夏にここで開催される。

ヘッセン人形博物館
グリム童話に登場する人物をメインにした操り人形博物館。