概要 | |
(ノルトライン・ヴェストファーレン州) 人口:約590000人 -ライン河畔のデュッセルドルフの北東55kmに位置する工業都市。 -重工業地帯として知られるルール地方の東端に位置し、ドイツ全体で産出される粗鋼の10%を産出していた。 第二次世界大戦で破壊された町の復興にも、この鉄鋼の町は大きな貢献をしてきた。 しかし、石炭から石油へと産業構造の変化や新興国の発展に伴い、ドルトムントを支える産業は大きく変化した。 炭坑は大部分廃止され、市内にあった2つの大製鉄所も生産を停止している。 代わって、ハイテク産業への転身が図られており、1984年にはドルトムント大学の近くにドイツ初のテクノパークが建設されている。 さらに、南部の製鉄所跡地にも、第2のテクノパークが開発されている。 -世界有数のビール生産地でもあり、ビールの町としての知名度が高い。 市内には大醸造所があり、全ドイツでビ−ル生産量の7%を占め、これはドイツで2番目の生産量になる。 各地の町にビール醸造所のあるドイツでは大きなシェアで、ミュンへンをも凌いでいる。 ドルトムントには8つの醸造所があったが、統合を繰り返している間に一つになってしまっている。 -ドルトムンのもう一つの名物はサッカーだ。 ここに本拠地を持つボルシア・ドルトムントBorussia Dortmundは絶えず一部リーグ プンデスリーガBundesligaにおいて上位にあり、国内タイトルばかりではなく、ヨーロッパリーグなど国際タイトルでも度々優勝しているチームだ。 2006年のFIFAワールドカップの会場の一つにもなっていた。 1次リーグの日本対ブラジル戦もここで行われた。 -ドルトムント大学をはじめ、多くの単科大学が集まり、大学生の数も2万人以上となっており、町の繁華街はいつもにぎわっている。 |
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アクセス | |
空路: ベルリン・テーゲル空港や欧州内の一部の都市から直行便が就航している。 週末は多くが減便している。 中小や格安航空会社便が中心で、統合廃止する会社が多いので、直前の情報収集が必要となる。 最も多い便はドイツの格安航空会社エア・ベルリン。 http://www.airberlin.com 空港 ドルトムント空港 Dortmund Airport(コード:DTM) シャトルバスが、空港とホルッヴィッケーデHolzwickede駅間を運行している。 ドルトムント中央駅Dortmund Hbf.に接続している。 鉄道 デュッセルドルフから特急ICE、ICで約50分。15-30分間隔。 フランクフルト空港駅からは特急ICE,ICで2時間40分-3時間20分。ほぼ2時間間隔。 道路 この周辺は高速道路網が充実していて、それだけ接続ジャンクションも多く、交通量も多いため、どの道路も終日渋滞が続いており、近くに来てからかなり時間がかかる。 周辺地から駅や空港へアクセスする場合には十分な余裕を持っておかないとミスする。 |
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見どころ | |
主な見どころは、中央駅から徒歩で行けるところに集中している。 環状道路ケーニッヒスヴァルKanigswallにある駅の南出口から横断して先へ進むと歩行専用道路の目抜き通りに出る。 ヴェストファーレン公園 Westfalenpark: 市の南に位置する広さ70haの公園。 高さ220mのテレビ塔があり、138mにある塔の展望台および回転レストランから、ルール地帯一帯が眺望できる。 またこの公園には世界各地からの3200種のばらを集めているドイツぱら園Deutsches Rosariumがある。 芸術・文化史博物館 Museum Fur Kunst und Kulturgeschichte: 19世紀のドイツ絵画のコレクション。 オストヴァル美術館 Ostwall Museum: ドイツ表現主義およびアヴァン・ギャルドの20世紀の芸術家の作品を集めている。 -聖母マリア教会Malienkirche: ロマネスク様式の柱廊式バジリカ教会。 ライノルドゥス教会 Reinoldikirche: 聖母マリア教会の向かいにある。 3廊式の身廊を持つ初期ゴシック様式のバジリカ教会。 聖ペテロ教会 Petrikirche: 14世紀に建てられたホール式教会で、アントワープの聖ルカ・ギルドの組合員たちの手になる彫刻祭壇Schnitzaltar(1521年)で有名。 この祭壇は大きさ6m×7.50mで、633体の金を被せた彫像と54の板絵からなり、ヴェストファーレン地方のこの種の祭壇では最大規模のもの。 首席司祭教区教会 Propsteikirche: 第2次世界大戦後、現代的に再建されたホール式教会。 ビール醸造博物館 Brauerei-Museum: ドルトムント・クローネンDortmunder Kronen個人醸造所内。 館内では常設展「ピール文化史5000年」が見られるほか、19世紀中頃から今世紀半ばまでの小工業的な醸造業の発展過程が概観できる。 博物館入口の間は酒場を兼ねていて、ここでドルトムント産の淡色ピール、「Helle」の試飲ができる。 |
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周辺の見どころ | |
ツォレルンU/W炭坑博物館 Zollern U/W Colliery: 1902年始動した当時の鉱山で、当時の炭坑夫とその家族の姿を詳細に紹介している。 炭坑労働者追悼記念館 Mahn-und-Gedonkstatte Steinwache: 1933-1945年にゲシュタポの監獄だった場所で、当時約6万5000人が収容されていた。 ドイツ労災防止博物館 Deutsche Arbeitsschutzausstellung: Sバーン#1でドルトムント・ドルストフェルトーズユートDortmund−Dorstfeld-Sud駅下車。 |
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