シュトラウビンク

概要
(バイエルン州)
人口:45000
-レーゲンスブルクの南東約30km、ドナウ川の湾曲部に位置する。
-バイエルンの穀倉地帯ゴイボーデンGauboden地方の市場町であった。
-毎年8月に10日間のゴイボーデン祭Gaubodenfestが開催される。
バイエルン最大規模の大酒飲み大会で、1812年に、穀物農民たちの懇親会がきっかけとなって始まったこのお祭りは、町が2万3000席の巨大なビアガーデンと化し、会場に100万人以上の客が訪れる。

アクセス
鉄道
レーゲンスブルクから近距離列車で30分、
バッサウからは1時間。
ミュンへンからはプラットリングPlattlingで乗換て約2時間

旧市街
北側のドナウ川と、南側の中央駅に間にはさまれた歴史地区となっているエリアで、車の乗り入れができない。

中心となるのは、広大な中央広場 Stadtplatzで、中央に中央広場の真ん中に、5つの小尖塔を持つ独特な形の塔が建っている(1316年)
。旧市庁舎の名残である。隣に新市庁舎が建つ。
この広場と、テレジェン広場Theresienplatz、ルートヴィヒ広場Ludwigsplatzを結ぶ通りが目抜き通りとなる。

見どころ
聖ヤコブス教会 St.Jakobskirche :
シュトラウビングには、6つの歴史的な教会があるが、なかでも中心的存在がこの教会。
中央広場にほど近いの煉瓦造りのホール式教会は15世紀に建てられた。
後期ゴシック様式のほっそりした円柱が、中央身廊のリブのない交差ボールトを支えている。バイエルンでは珍しくバロック的なごてごて装飾は限られている。
ステンドグラスの窓を当時のまま保っているが、一部18世紀にアザム兄弟によるバロック様式の修復を受けている。

聖ウルスラ会教会 Ursulinenkirche:
ブルク通りBurggasseにある
フレスコ画の丸天井には、聖ウルスラの殉教が描かれ、すでに知られていた四大陸を象徴する図がまわりを囲んでいる。

カルメル会教会 Karmelitenkirche
隣接する町ホーフシュタットHofstattにあるバロック様式の教会。

聖ペートルス(ペテロ)教会 St.Peter :
市内から1.5km。
ロマネスク様式のこの教会を取り巻く古い墓地には錬鉄製の弔いの十字架が数多く見られるが、シュトラウビングはそれらを製造する中心であった。
女性の墓守がおり、頼めば「死の舞踏の礼拝堂Totentanzkapelleと、ドイツで非常に人気のある人物アグネス・ベルナウアーを記念する礼拝堂Agnes−Bernauer−Kapelleを開けてもらえる。
アグネス・ベルナウアーはアウクスブルクの裕福な市民の家に生まれ、バイエルン公爵の子息(アルブレヒト三世)と秘密結婚した若い娘であったが、義父の下した判決によって魔女として断罪され、1435年、ドナウ川に突き落とされた。
ヘルツオークスシュロス Herzogsschloss
かつて公爵の屋敷だった城で、この14世紀に建てられた飾り気のない建物は、現在は税務署として使われている。
ここにはまたリドルフ・クリス・コレクションSammlung Ridolf Krisもあり、宗教的な民芸品が展示されている。
Schlossplatz

ゴイボーデン博物館 Gaubodenmuseum
ドイツに残るきわめてめずらしい数々のローマの遺産が展示されている。
Frauenhoferstrasse 9


周辺の見どころ

ドナウ川左岸沿いには歴史的な修道院がいくつか見られる。

オーバーアルタイヒ Oberalteich :
フルトFurthの南約1km。
レーゲンスブルク大聖堂の代官フリードリヒ・フォン・ボーゲンFriedrich von Bogen伯爵によって1100年に創建されたベネディクト会修道院。

メツテン Metten :
デッゲンドルフDeggendorfの北西4km。
バイエルンの森の縁にあり、ベネディクト会修道院Benediktinerabteiの球根型の塔がそびえている。
教会はロマネスク時代以前に創建されたもので、ゴシック時代に改修の手がカロえられたが、現在見られるような形になったのは、1720年から1729年にかけてのこと。
高い窓からの光が、半円ボールトを飾るフレスコ画を明るく照らしている。
ニーダーアルタイヒ Niederalteich :
デッゲンドルフの南東14km。
現在の修道院付属教会 Klosterkircheは、ゴシック時代のホール式教会をバロック様式に改造したもので、その時に再利用されたのは大柱だけである。
内陣は1726年に建て直され、低半円型のボールトが付けられた。

オスターホープエンOsterhofenの教会
ドナウの右岸にあるを訪れるのもよい(10km)。