概要 |
-二度の冬季オリンピック開催地としても知られるサンモリッツは、四季を通じて楽しめる世界のアルペンリゾート。 -美しい森と湖、アルプスの名峰や氷河などが広がるエンガディン地方の中心となる地。 -爽やかな高地気候の夏は、その類いなく美しい景観とあくまで青い空に魅惑された国際色あふれる観光客であり、銀世界の冬になると、スキーやスケート、ボブスレー、スケルトン競技、凍った湖上での競馬など一流の世界的スポーツ、娯楽にひかれてスポーツ愛好家たちの社交場になる。雪上競馬、雪上ポロなど人気のイベントも多い。 -世界のVIPが集うエレガントなリゾートで、高級ホテルが多く、中心となるサンモリッツ湖畔のエリアには高級ブランドショップが建ち並んでいる。 -大自然を舞台にハイキンクやスポーツなど四季を通して多彩なアクティビティが楽しめる。周辺にはアルプスの展望台が点在する、 -イン渓谷の底の平坦な地域サン・モリツツ・バー卜には療養施設も建ち並んでいる。 ここの鉄分温泉は青銅時代末期から、疾病治療、特にリューマチ性疾病、神経病、婦人病、心臓病の特効を認められ、高く評価されている。 -サンモリッツは氷河特急やベルニナ特急の発着点でもあり、鉄道とあわせて世界遺産に認定されている。 |
データ |
-人口約6000 -標高1856m-3303m、海抜差 1447m -言語: ドイツ語/ロマンシュ語 (ロマンシュ語ではサン・ムレザンSan Murezzan) -スキースロップ;350km -リフト・ゴンドラ;56 |
アクセス |
鉄道: チューリッヒから特急ICで3時間20分、1時間ごと。 バーゼル始発で、空港駅からはチューリッヒ中央駅乗継となる。 急行IRでも所要時間はあまり変わらないが、クールChur乗換となる。 (近郊への鉄道・バスの所要時間) -マイエンフェルトMaienfeld:約2時間30分(乗換1回) -クールchur:約2時間 -トゥルンTrun:約2時間50分(乗換1回) -クロスタースKlosters:約1時間20分(乗換2回) (アルブラ地方) -フィリズールFilisur:約1時間 -ベルギューン(独)Bergun/ブラヴォーン(ロマ)Bravupgn:約45分 (ウンターエンガデイン) -クアルタGuarda:約1時間10分(乗換1国) -シュクオールScuol:約1時間20分(乗換1回) (ミュスタイア谷) -サンタマリアSta.Maria:列車とバスで約2時間10分(乗換2回) -ミュスタイアMustair:列車とパスで約2時間20分(乗換2回) -オーバーエンガデイン -ツォーッZuoz:約25分(乗換1回) -シルスSils/Segl:バスで約30分 (プレガリア谷) -ソーリオSoglio:バスで約1時間30分(乗換1回) -カスタセーニャCastasegna:バスで約1時間30分 -ボスキアーヴオPoschavo:約1時間40分 |
サンモリッツの見どころ |
セガンティーニ美術館 Segantini-Museum スイスでは知らぬものはないほど人気の画家ジョヴァンニ・セガンティーニGiovanni Segantini(1858〜99)の作品を収蔵している。 とくにエンガディンおよびベルゲルBergell地方の高峰を背景に描いた3部作「存在一消滅一生成」は有名である。 エンガデイン博物館 Engadiner Museum: エンガディン地方の伝統の暮らしを伝える民具などの展示 エンガディンの村々の建物の特徴などが復元されている。アーケードの下の回廊、外側に隅切りのついた窓、張出し窓、スグラフイットsgraffltoなど。 館内のホールにはアロール松材に彫刻した木工細工の手のこんだ装飾家臭がセットされているが、その家具類はほとんど古い貴族屋敷や農家から探し出され、運び込まれたものである。 独立運動に活躍したイタリアの政治家ヴィスコンティ=ヴェノスタの屋敷をグロジオGrosioから移築した建物も展示されている。 コルヴィリア Corvig1ia: 街の中心からすぐの展望台。 湖と街を見下ろす眺望が自慢。 登山電車で30分、ケーブルを乗り継ぎビッツナイールまで登る. ハイキンクするのも楽しい。 ビッツ・ナイル Piz Nair: 標高3057m。 登山電車(30分)でコルヴイリアCorvig1iaまで行き、次にロープウェイ、さらに徒歩往復15分。 ロープウェイの上の発着所のテラスに立つと、オーバー=エンガディンと、点々と散らばる湖まで一望におさめる雄大な眺めが楽しめる。 さらに歩いて最高点に達すると、ベルニナ・アルプスの山々が展望できる。 ドルウイドストーン: 古代ケルト民族の巨石遺跡のひとつ ハイジヒュッテ: 映画「ハイジ」の撮影で使った小屋 ムオタスムライユ: 片道約1時間15分 山頂の展望台からはオーバーエンガディンの湖を一望できる。 ディアヴオレッツア: 片道40分 展望台から広がる圧倒的な迫力の氷河。 名だたるベルニナの名峰が並ぶ |
サンモリッツのホテル事情 |
ホテル総数:45 半数以上は4つ星以上のデラックスクラス。 ベット総数:13100 サンモリッツは広い地域に宿泊施設が散らばっており、中心地には高級ホテルが集中する。通年旅行者が訪れる地であり、スポーツイベントや国際会議が数多く行われるため、一年を通じて満室状態になっている期間が少なくない。従って宿泊料金も決して安くない。とくに大きなイベントの期間は2-3年先まで満室状態になっている。 |
サンモリッツ近郊 |
ユリア峠 Julier Pass: 標高2284m 峠への途中の道路の両側に境界石のように並んだ2本の円筒状の柱は、実際にローマ人たちの手で建てられた「峠の神殿」の一部であった柱がそのまま残ったもの。 これは、プチ・サン=ベルナール峠のジュー記念柱Ia colonne Jouxと同様に、おそらく彫像の台座として用いたものと思われている。 マルモレーラのダム Marmorera Talsperre: 6000万立方mの貯水能力をもつこのダムは、チューリッヒの町の電力供給に計画されたユリアとアルブラAlbulaの水力発電全施設を、冬の渇水期に調節するのがその基本的役割のもの。 サヴォーニン Savognin この村の森の外れにサン=マルタン教会が建っている。 内部のアーチ形の天井の装飾は、ミラーノの画家、カルロ・ヌヴォローネ(1681年)の制作。三位一体と聖母マリアを中心にして、そのまわりにちようど特別席に並んでいるように、同心円に配置された、悪魔と戦う諸聖人の構図にはじつに効果的に遠近感覚が発揮され、この時代の作品としては傑出している。 |
(参考資料:スイス政府観光局など) |