概要 |
人口:約800 -サンモリッツの東約80km、スイスとイタリアの国境にあたるミュスタイア谷で一番大きな村。 -スイスではアデイジェAdlge川流域に属する唯一の領土。 -シャルルマーニュ大帝(742〜814)の創建になるものと伝えられ、スイスでは最も古風な建造物の一つである。 -イタリア国境側の村外れに、8世紀にカール大帝の命で建てられ、後に女子修道院となった「聖ヨハネ・ベネディクト修道院」が世界遺産に認定されている。 付属教会にある壁画は必見。聖書の物語とキリストの生涯を描いたもので12世紀頃のロマネスク様式から9世紀頃のカロリンク王朝時代まで残っている。 |
ミュスタイアの見どころ |
教会 Kirche 三重の後陣のボールトは半ドームである。 身廊はもとはバシリカ会堂式の構造だったが、15世紀に、二つの側廊を持つ、尖頭形ボールトのゴチック様式のものに改造された。 中の壁を飾るフレスコ画は、スイス連邦の壁画で最も壮麗なものである。 そのうちのいくつかはチューリッヒのスイス国立博物館に移されている。 カロリンク王朝の時代(9世紀前半)に遡るこのフレスコ画は、部分的にロマネスク時代(1150〜70)のフレスコ画におおわれているが後者の保存は良い。 その他の芸術作品の中でめぼしいものとしては、シャルルマーニュの像(12世紀)とキリストの洗礼を表した11世紀の浅浮彫があげられる。 |