概要 |
-モンブラン山麓のシャモニーヘの入口で、赤と白の車体の登山鉄道「モンブラン・エクスプレス」MOが結んでいる。 -ヴァリス(ヴァレー)の谷を流れてきたローヌ川がドランス川を迎えて大きく湾曲するところに位置する。 -国際幹線道路が交差し、国境を越えイタリアのアオスタからトリノ、ミラノヘと通じている。 -クランサンベルナール峠と幹線を結ぶ交通の要衝で、古くはオクトデュルスと呼ばれたケルト・口ーマ時代から栄えた町。 -円形闘技場など多数の重要遺跡が発掘されている。 -ぶどう畑と堅固な城壁の遺跡に囲まれてそびえるパティアズの円い塔が市街地を見下ろしている。 -シーザーやナポレオンもこの町を通って遠征した歴史をもつ要衝だった。 セントバーナード犬でもおなじみのクランサンベルナール峠には「サンベルナール・エクスプレス」でオルシエールまで行き、その先をバスでつなぐ。 峠にあるホスピスと博物館と犬舎は、雪のため峠が通行不可能になると閉鎖される(10〜6月頃)。 |
データ |
-人口:11309 -標高:477m |
アクセス |
鉄道 ジュネーブ空港駅から急行IRで1時間20分。 ミラノ行き特急CISは停車しない。 |
市街地 |
-中心となるのは市庁舎(19世紀)のある中央広場。 -クラン・サン・ベルナール通りに少し入ったところにクールベ(1819〜77、フランスの画家)作の、自由を象徴した婦人頭部の力強いブロンズ像が見られる。 -ブール広場と通り(Place et rue du Boulg) 魅力的な小広場で、小さな塔のある、1609年建造の館(大幅に修復されている)が立っている。 通りも絵のように美しく、なかでも左手にある7本の大理石柱に支えられたアーケード付きの旧市役所(1645年建造)が目を引く。 |
マルチイニの見どころ |
パティアズの塔 Tour de la Batiaz お城道路を上る。徒歩10分。 13世紀の城塞の遺物であるこの円塔と四角い「擁壁」が立つ岩の鼻からは、マルティニの盆地とそれを取巻くぶどう畑の美しい光景を望むことができる。 ノートルダム・ド・コンパション礼拝堂 Chapelle Notre Dame de Compassion 石板葺きの屋根をもつ17世紀創建のこの礼拝堂には、バロック様式の美しい主祭壇と沢山の小さい絵の奉納物がある。 市庁舎: 大階段を飾る55uの色鮮やかな大ステンドグラス「ドランス川をみつめるローヌ川」が見もの。 他にも季節、黄道十二宮、月々の仕事を表したステンドグラスがあり、いずれもヴァリス出身の画家エドモン・ビュ(1949年)の作品である。 ノートルダム・デ・シャン教会 Eglise Notre-Dame-des-Champs 17世紀にトスカーナ様式で再建され、18世紀にはその脇に高さ50mのネオゴチック様式の鐘塔が建て増しされたこの教会は、細かい細工を施した木製扉のポルタイユと相まって、堂々としたたたずまいを見せている。 ガリア・ロ一マ博物館 Musee gallo-romain 1976年に発掘された紀元1世紀のローマ寺院の遺跡の上が博物館になっている。 内部には1世紀から4世紀の小像、貨幣、宝石、家庭用異、石碑の断片が展示されている。中でも三本角の雄牛の頭部、巨大な体躯の神ないし英雄の片足と片手を含む彫像の破片「オクトデュールのブロンズ像」は一見に値する。 古代ローマ円形劇場 Amphtheatre Romain: 6000人を収容した円形の劇場と近くに浴場跡もある。 |
マルチイニ周辺の見どころ |
グロ橋 Pont du Gueuroz トリアン峡谷の上、187mの高さのところに架かっている。 1934年に着工された鉄筋コンクリートの橋。 サルヴァン Salvan 人口約1000の美しい山のリゾート地。 中央小広場を囲んで整然と家並が並んでいる。 ロープウエイでトリアン渓谷のラ・クルザLa Creusazまで行くことができる。 1780mの山頂からは、モン・ブランやヴァリス・アルプスが一望できる。 |