概要
標高567m
-ユングフラウ観光登山の玄関口として日本でもよく知られる。
ヨーロッパツアーのビギナーコースの、ドイツ・ロマンチック街道・スイスとフランス・パリのいわゆる銀座コースの中に必ず入っているユングフラウ観光はこの町が出発地となっている。車の通れる道路は、さらに奥のグリンデルワルトまたはラウターブルンネンまであるが、ホテルの数が少ない地域となる。
-アブト式ラックレールの登山電車を2度乗り換えて、標高570mのインターラーケンから、3454mのユングフラウヨッホ駅までゆっくり登るのが一日観光となっている。
-トゥーン湖とブリエンツ湖の2つの湖に挟まれた町。
-2つの湖に近いところに2つの鉄道駅がある。
ブリエンツ湖畔の東駅とトゥ一ン湖畔の西駅を約20分で歩けるメインストリートが結んでいる。
-この町は12世紀に聖アウクスチノ会の修道院を中心として発展してきた。
19世紀の山岳観光ブームで一躍観光都市としてイギリス人をはじめ沢山のヨーロッパの観光客が訪れる町となっていった。
-市内には高級ホテルやカジノなどが建ち並ぷエレガントな雰囲気の町になっていった。
-相次いでケーブルや登山鉄道が開通し、普段着のまま3000m以上の高地にも行けるようになった。
-このエリアでのハイキングには、途中クライネ・シャイデック Kleinescheideggまで往路登山電車で行き、メンリッヒェンMannlichen(2230m、30分)経由でグリンデルウルトGrindelwald>方面、またはラウタープルンネン Lauterblunnen方面へ下るのがおすすめ。
道も標識もわかりやすくなっている。


データ
-人口6000
-標高570m


アクセス
鉄道
-チューリッヒからの直通列車はない
チューリッヒ空港駅(中央駅経由する)からツェマットのふもとのブリグBrig行き特急ICでベルンBernまたはシュピーツSpiezで乗り換える。
ベルンまで1時間30分、ベルンからインターラーケン西駅経由東駅まで約1時間。
-チューリッヒからはルツェルン経由も便利だ。
チューリッヒ中央駅から45分、30分ごと、
チューリッヒ空港駅からは約55分、1時間ごと。
ルツェルンからゲージの異なる地方鉄道(第3セクター)ルツェルン湖、ブリエンツ湖畔を通ってインターラーケン東駅まで2時間。西駅にはいかない。1時間ごと。
-バーゼルからは30分ごとに直通がある。約1時間
またドイツ(フランクフルト、ベルリンなど)からは特急ICEがインターラーケンまで1日数便乗り入れている。
-ジュネーブからもベルンBern乗換となる。

ユングフラウ鉄道 Jungfraubahn
ユングフラウヨッホへの登山電車はインターラーケン東駅が発着となる。西駅にはいかない。
インターラーケンからユングフラウヨッホまでは3つの鉄道(BOB,WAB,JB)を利用する。
猛吹雪の日を除いて、一年中運行されている。
ただし、気温が3000mではかなり冷えるので、夏でも厚手のトレーナーやブルゾンが必携となる。晴天の日は暑さを感じるが、急な天候変化も起きる。

-インターラーケン〜グリンデルワルト Grindelwald(標高1034m)またはラウターブルンネン Lauterbrunnen(標高7964m)間。
(6両編成で、途中駅Zweilutschinenで切り離して3両ずつで進む。
この区間は道路も並行してあるので、ツアーなどはバスで移動する場合もある。

-グリンデルワルト Grindelwald(標高1034m)〜クライネシャイデック(2061m)間
ラウターブルンネン Lauterbrunnen(標高7964m)〜クライネシャイデック(2061m)間。
各2両編成、シーズンにより、予約団体(ツアー)ごとに次々に出発させている。

-クライネシャイデック(2061m)〜ユングフラウヨッホ Jungfraujoch(標高3454m)間
各2両編成、シーズンにより、予約団体(ツアー)ごとに次々に出発させている。

ユングフラウヨッホ Jungfraujochへの登山電車乗り方
乗り方手順
はこちら

ユングフラウヨッホ以外のベルナーオーベルラントの観光地
グリンデルウルトGrindelwald
ラウタープルンネン Lauterblunnen
ミューレン Murren
シルトホルン Schilthorn
ヴェンゲルン Wengern
クライネ・シャイデック Kleinescheidegg
ブリエンツ・ロートホルン Brienz Rothorn

インターラーケン市街地
-2つの湖に挟まれた1km足らずの細長い町はヘ−エヴェーク Hoheweg というプロムナードが通っている。
-片側はヘーエマッテの芝生と花壇に縁どられ、もう一方の側には高級ホテルが並び、そこから引っ込んだところにカジノがある。
-このプロムナードは、にぎやかな中心地になっているインターラーケン・ヴェスト(西駅)と、これにくらべてずっと閑散としているインターラーケン・オスト(東駅)とを結んでいる。
-天気が良ければ、湖の道路から低い谷の切込みに囲まれたユングフラウの頂上付近を眺望できる。
-市内にはこれと言った見どころはないが、散策している間に見ておくものとしては
--ウンターゼーエン教会 Kirche von Unterseen
屋根の傾斜がきついひなびた鐘楼がある。
--観光博物館 Touristik Museeum 
ウンターゼーエンのオーベレ・ガッセObere Gasse 26にある。前世紀のはじめからのユングフラウ地区の観光発展の軌跡を回顧する参考文献、石版画、棲、郵便馬車、船、機関車の模型、登山とウインター・スポーツの初期の装備などを展示。

遊覧船の観光
シーズン中はトゥーン湖(乗船場はインターラーケン西駅)とブリエンツ湖(乗船場はインターラーケン東駅の裏、またはペニゲン)から、蒸気船とモーターボートによる遊覧クルーズがあり、いくつも寄港地がある周航を選択することもできる。
ブリエンツの湖岸で最も興味深いギースバッハの滝Giessbachを訪れたり、7月と8月には夜のクルーズを楽しむのもよい。

インターラーケン周辺の見どころ
シーニケ・フラツテ Schynige Platte 
標高2101m。
ケーブルカーまたは徒歩で行ける近くの展望台
この「登山」は、ユングフラウヨッホなどの山塊深くまで行く時間がない向きにはとくにおすすめ。
東駅からユングフラウへ行く電車で最初の停車駅ヴィルタ−スヴィル駅 Wilderswilから登山鉄道(SPB)で約1時間。
山上駅の近くにはアルペン・ガーデンがあり、高山植物園になっている。
ここから一番近いピーク(標高2076m)まではさほどきつくなく登れる。(ユングフラウ、インターラーケンとその湖を望む展望台。)
パノラマ・テラスのあるホテルも建っている。

ハルダークルム Halderkulm
標高1323m。
ケーブルカーで15分。のりばまで市内から歩いて行ける。
インターラーケンの2つの湖と、ユングフラウ山塊がすっかり見渡せる。

ハイムヴェーフルー Hoimwohfluh 
標高670m。
ケーブルカー5分。
この丘からは、トゥーン湖とブリエンツ湖の2つが望める展望台。
歩くのが好きな人には、とくにルッゲンとハルダーの山腹に木陰になった散歩道が多い。