概要 |
-チューリッヒの北東20kmに位置する。 -チューリヒから流れるリマット川沿いにある古都は、パート(温泉)という名の通り、 紀元前からその効能で知られる名湯の地。 -温泉街と工業地区が旧市街の下に広がっている。 -川を見下ろす高台の上の旧市街にはシュタイン城の城跡がある。 外壁に囲まれた旧市街には中世の古い街並や史跡が残されている。 この物々しい城塞は、スイスが勝利したモルガルテン(1315年)とゼンバッハ(1386年)の戦いの時、オーストリア軍が兵器庫や避難所として用いていたところ。 スイス連邦軍は1415年、城を占拠して火を放った。 17世紀、城は旧教派のカントンに支えられたバーデンの住民によって再建されたが、1712年再びベルンとチューリッヒによって破壊された。 -電気工業によって世界的に名高いブラウン・ボベリ社創立者の有名な印象派絵画コレクションを展示するラングマット財団美術館がある。 -ブラウン・ボペリー社のあるバーデンは、アールガウ州で最も活気のある町の一つだ。 |
データ |
-人口:約15000 -標高:385m -言語:ドイツ語 |
アクセス |
鉄道 チューリッヒ中央駅から空港駅経由ドイツ・コンスタンツConstanz行き(ICN)またはロマンスホルンRomanshorn行き(IC)で30分。30分ごと。 |
旧市街 |
-新しい道路橋ホッホブリュッケHochbruckeから、旧市街のすばらしい眺望が得られる。 -リマト川の河岸に至るまで美しい褐色の屋根にいくつもの天窓をあけた階段状切妻の家々が立並ぶ。 -リマト川にかかる屋根付きの古い木橋はホルツブリユッケHolzbrucke。 -教区教会シュタットキルヒェStadtkircheと、小鐘塔と四隅を小櫓に飾られた粕薬瓦の屋根をもつシュタットトゥルムStadtturm(町の塔)が、旧市街の上にそびえている。 |
温泉街 |
-19ヵ所の源泉から、硫黄塩化ナトリウム質の湯(48度C)が、一日当たり約100万リットルわき出る。 -バーデンの湯は、関節リューマチや血行障害の治療に特に効果がある。 -温泉街と屋根付き木橋との間の、河岸に沿ったリマト遊歩道Llmmat-Promenadeを散策するといい。カジノもある。 |
見どころ |
代官の城 Landvogteischloss 屋根付き木橋の近くのリマト川右岸にそびえたつ。 1415−1798年まで代官が居住していたこの古城のドンジョンに、博物館が設けられている。 展示品は、兵器や古い家具、絵画、彫刻、陶器、この地方で発見されたローマ時代のブロンズ像や貨幣、それにアールガウ州の民族衣装など。 ドンジョンのどの階からも、屋根付き木橋や、天窓付き屋根と階段状切妻の家が並ぶ市街の眺めが得られる。 |
周辺の見どころ |
ヴェティンケン大修道院 Ehem.Zisterzienserkloster Wettingen バーデンの南3km。 鉄道とりマト川の間にある。 13世紀に、ハインリッヒ・フォン・ラッパースヴイール伯爵が、祈願成就の時は建立するとの誓いに従って建てた、シト一会の大修道院。 現在は州の学校が置かれている。 13−17世紀のステンドグラスで装飾されたアーケードのあるゴチック様式の回廊がある。 歴代の院長や修道士の彫像がずらりと回廊のまわりに並ぶ。 バロック様式の修道院教会は、火災の後1517年に再建されたもの。 内部はいささか装飾過剰だが、統一がとれている。 数多くのフレスコ画、油絵、彫像、スタッコや大理石、木製品(内陣聖職者席)。 |