概要 |
-スイス西部ヌーシャテル湖の東、モラ湖の南、両方の湖畔から約10km、ベルン・ローザンヌ間の高速道路のほぼ中間に位置するのどかな田園地帯にある。 -古代ヘルヴェティアの首都とローマ時代の都市アヴェンテイクムAventicumの所在地にある小さな町。 -アウクストウス帝の建立したアヴェンテイクムは人口1万人を数え、紀元2世紀の100年間栄えたが、259年に滅びた。 -かつてカピトリウム(政府)があった丘の上にある現在の町は、遺跡によってその規模の大きさがわかるローマ時代の都市に比べ、はるかに小さい。 -アヴェンティクムは、狭間を備えた高さ7m、一周約6kmの城壁によって守られていた。 -高さ12mの壁柱「コウノトリ」やフォラームの共同浴場、劇場の一部などが発掘された。 -劇場跡や城壁、見張りのための半円状の塔Tornallazなど重要な遺跡の数々が残る。 -中でも100mx90mの8000人を収容できる大きな円形劇場は、完全な形で残っており、夏にはオペラフェスティパルなどが開催される。 -闘技場横には、この地で発掘された貴重な品々が展示されているローマ博物館もある。 |
データ |
-人口:約23000 -標高:480m |
アクセス |
鉄道: 幹線ルートから2回乗り換える。 ジュネーブ、またはベルンからジュネーブジュネーブ方面行き特急ICで21分、フリブールFribourg(フライブルグ)下車。1時間ごと。ジュネーブ空港からは1時間20分。 フリブールFribourgでムルテンMurten行きに乗り換える。約25分、30分ごと。 ムルテンMurtenkaraからパイーネPayerne行きの乗換えて約6分。 |
アヴァンシュの見どころ |
ローマ博物館 Musee Romain 円形劇場の正面入口の上に建てられた、中世の大きな角塔内に設置。 スイスにおけるローマ文明を彷彿とさせる様々な発掘品を展示する。 1階に、ローマ建国の双児ロムルスとレムスに乳を飲ませ牝狼像がある。 その他多数の碑文、壁画、モザイク。 2階に、マルクス・アウレリウス帝の黄金の胸像のコピー(オリジナルは、ローザンヌ歴史・考古学博物館)。祈願成就のために奉献されたブロンズの手。 その他ミネルヴァ、ユノ、バッカス、踊り子などのブロンズ像。アヴェンティクムで鋳造された硬貨。 3階には道具や陶器類。 |