概要 |
*人口:約1400。 *この町と隣接するバートドイツチュ・アルテンブルクBad Deutsch-Altenburgで、パンノニア(ヨーロッパ中央部の古代ローマ領)の首都、ローマ時代のカルヌントウムCarnuntumの遺跡(円形劇場)が発見され、確認された。 *パンノニアの首都は、琥珀(こはく)街道上の主要な駐屯地で、ローマ皇帝マルクス・アウレリウス(121-180)が総司令部をおき、そこで「自省録」を編んだ。 *カルヌントウム遺跡公園Archaologischen Park Carnuntumでは、ローマの都市の遺構や大浴場と復元施設を見ることができる。 *町の南西には、ハイデン塔Heidentorの遺跡がある。 この塔は300年に建てられ、町にあった四つの門の一つである。 *ローマ時代のその他の発掘品は、ベトロネルやバート・ドイツチュ・アルテンブルクにある博物館に保存されている。 *ベトロネルの西の入口の右手に、非常に独特なロマネスク礼拝堂Romanische Kappelleが建っている。 全体が円形で、東側に半円形の内陣が付け足されている。 小円柱と渦巻型の軒持ち送りに支えられた飾りアーケードからなる地味な装飾が、全体のボリューム感を増している。 入口の上にキリストの洗礼をあらわした三角小間彫刻があることからみて、この建物は最初洗礼堂として使われていたものと思われる。 |