概要
*ザルツブルグ市内から東へ高速道路で30km足らず。
*1791年まで、モントゼーの歴史はベネディクト会修道院の歴史と緊密に結びついていた。
*現在では、湖 Mondseeと同じ名前をもつこの町は、多くの観光客を集めている。リンデンバウム(ぽだい樹)が続く街路を進めば、木々が陰をつくる湖畔に至る。
*モント湖は、ドラーヒェンヴァント、シャーフベルクの険しい山々のふもとに位置する三日月形の湖で、ザルツカマーグート地方ではもっとも温暖な場所である。
また、その北岸にザルツブルクとウィーンを結ぶ高速道が開通して以来、一層よく知られるようになった。
近隣地域ではオーストリア屈指のチーズ作りが今も行われており、モントゼーの名で知られる風味豊かな味わいで名高い。

データ
人口:約4000
標高:493m

アクセス
バス
ザルツブルグ駅前からバスで約50分。

見どころ

教区教会 Marrkirche

15世紀末に作られたかつての修道院付属教会で、修道院の建物は広場の左手に残っている。
バロック式の頂をもつ塔を配したファサードは、1740年に再建されたもの。
財政的に苦しかったせいだが、修道院内部は17世紀バロックの影響は受けておらず、ゴシック式網状ボールトが残されている。
「モントゼーの彫刻家」としてオーストリア美術史上にその名をとどめるマインラート・クッゲンピヒラーMeinrad Guggenbichler(1649−1723)が、各部屋の調度(13の祭壇のうちの七つ)を手がけ、様式の統一性が図られている。

郷土博物館 Heimat und Pfahlbaumusoum :
昔の修道院の礼拝堂を利用した博物館で、郷土ゆかりの品々や伝統を紹介している。
1本の木をくりぬいて作る舟の製作手順が写真で展示されているが、ごく最近までこうした舟は実際に使われていた。

マリーア・ヒルフ礼拝堂 Maria-HilfKapelle :
湖を見渡す崖上に立つ15世紀の建物だが、バロック様式に改造されている。