概要 |
*人口:約33000 *ウイーンの郊外、北西に10km。 *バーベンベルク家レオポルド3世が1133年に建てたクロスターノイブルク修道院を中心とする町。 レオボルト3世は、ザリエル王家のアグネスと結婚後、1106年、その居城をメルクからクロスターノイブルクに移転し、丘の上に城を建て、さらに修道院が創設された。 現在もなおアウクスティノ修道会の指揮下にある。 *1296年、クロスターノイブルクは都市法を制定。 町はその後、幾度も栄え、ウイーンのベッドタウンとして今日なお活気ある都市に発展している。 *この辺りは古くからワイン生産が盛んなところである。 |
クロスターノイブルク修道院 Klosterneuburg Stift: マリア=テレジアの父、カール6世の時代に、ドームが際立つこの修道院は現在の姿となった。 修道院教会 Stiftskirche 1114年から1236年に建設されたロマネスク様式の三廊式バジリ力はたびたび建てなおされたが、1634年以降はバロック式に改築された。 教会内部は完全にバロック様式化されており、1730年に完成した。 偉大な芸術家たちが協力しながら、調和した偉業をなし得たことが分かる。 長堂のフレスコ画は1689年、ゲオルク・クライナーGeorg Greinerの作。 彫刻のついた六つの副祭壇はその少し後のもので、シュペーツ兄弟Bruder Spazの作。 中央祭壇、大理石演壇の天蓋、内陣座席はマテイーアス・シュタインルMattias Steinl創案。 祭壇画は∃ハン・ゲオルク・シュミットJohann Georg Schmidtの作、 祭壇の間の天井画、マリアの被昇天は、ヨハン・ミヒヤエル・ロットマイアJohann Michael Rottmayr作。 回廊 Kreuzgang : 13、14世紀に作られたこの回廊は、フランスのブールゴーニュ地方の影響を受けており、初期ゴシック様式の美しい建築。 かつての井戸屋形にある七脚の青銅製燭台は、12世紀、ヴェローナ人の手によるもので、キリストの系譜を象徴している。 レオボルト礼拝堂にある輝くステンドグラスは14世紀の作品。 ここには1485年に列聖されたレオボルト三世の墓があり、有名なヴェルグンの祭壇の上に、遺骨が眠る棺が置かれている。 ヴェルダンの祭壇 Verduner Altar ロートリンゲン地方出身の金細工師ニコラウス・フォン・ヴェルダン Nikolaus von Verdunの手により、1181年、この45枚の七宝焼で完成に至った。 のちに教会が火災に見舞われて、1330年には6枚の絵が補修されている。 この時、祭壇は今日の様式、扉式祭壇に作りかえられた。 祭壇には旧約聖書(上段、下段)と新約聖書(中段)の場面が描かれている。 |
その他の見どころ マルティーン教会Maninskirche クロスターノイブルクで一番古い教会。 豪華なバロック様式の調度が施されている。 マルティーン通り Martinstrasse : 細くゆるやかな上り坂の通りの両脇の美しい住宅の中でも特に際立っているのが クレムスミュンスター屋敷Kremsmunsterer Hof マルティーン館Manlnschloss。 |