概要
*イン川沿いに位置する。
*インスブルックという地名は、「イン川の橋」の意味。
*ドイツとイタリアを結ぶルートにある交易上の中継都市。
*市街地は標高約574mにある。
*中世の面影を残すアルプスの古都。
*夏期はハイキン久 冬期はウインタースポーツの拠点としてなる街。
*ハブスブルク帝国の「影の首都」と呼ばれた州都インスブルック
は政治、経済、芸術の中心地として栄え、800年以上もの歴史を持ちます。
女帝マリア・テレジアによってバロック様式に改築されたホーフブルク王宮、金箔を施した2657枚の銅板が屋根を飾る黄金の小屋根、宮廷教会や凱旋門、アンプラス城など、
ハブスブルク家ゆかりの史跡の多い歴史と文化の古都である。
http://www.austria.info/jp

アクセス
空路
ヨーロッパの一部の都市、モスクワからの直行便が就航しているが、季節によってスケジュールが変わる。
国内線はウィーンへは毎日8〜10便が、グラーツへは毎日3〜5便が運航されている。

鉄道
ウイーン Wien Westbahnhofから特急OEC、ICEで約4時間40分。
スイス・チューリッヒから特急で3時間45分
ドイツ・ミュンヘンから2時間50分、山岳地帯を走る普通列車(鈍行)

空港
インスブルック空港 Innsbruck Airport(空港コード:INN)

市内の交通
市営バス、市電料金(共通 2010年1月現在)
1回券 1.70ユーロ
回数券(4枚) 5.80ユーロ
24時間券 4.00ユーロ
1週間券 12.30ユーロ 使用開始日は自由
1ヶ月券 41.20ユーロ 使用開始日は自由

インスブルック・カード 
市営パスと観光スポット入場無料などの特典がある
24時間 25ユーロ、48時間 30ユーロ、72時間 35ユーロの3種 

ハイキング
*インスブルックには、数多くのハイキングやトレッキングコースが存在している。
インスブルックを見渡せるコースやしもふり松ルート(ツイルベンヴエーク)、そ
してドイツの文豪ゲーテも歩いたノルトケツテに数多く存在する登山コース。初級のハイカーから上級のトレッカーまで楽しむことができる。

*ノルトケッテ山のケーブルカーやゴンドラを乗り継いでゼーグルーベ(1905m)経由でハーフェレカー(2330m)まで上ると、ここからはシュトウーバイ・アルプス、ツイラータール・アルプス、イタリア国境のプレンナー峠、オーストリア最高峰3797mのグロー
スグロツクナーなどの雄大なパノラマも楽しむことができる。

見どころ
ホーフブルク王宮
ジークムント大公が1460年に創建、女帝マリア・テレジアによってバロック様式に改築された丸屋根が美しい2階建ての宮殿。
王宮は4つの建物が複合した宮殿で、内部はロココ調の繊細な内装で、金と白で装飾された大広間は華麗なシャンデリアや天井画で飾られている。
王宮は個人でも見学できるが、1日2回行われている王宮案内ツアーも利用できる。

宮廷教会(ホーフキルヒェ)
1553年にフェルディナント1世の命で建てられたゴシック建築の教会。
中央にはマキシミリアン1世のドイツルネサンス式の像が置かれた棺がある。
皇帝にゆかりある24の棺のある大理石製の古代石棺と28像の見事なブロンズ像がある。
デューラーのデザインしたアーサー王の像や、チロルの英雄アンドレアス・ホーファーの墓が堂内にある。
入口はチロル民族博物館と同じ。

宮廷庭園
16世紀、大公フェルディナンド2世によって開設
され、マリア・テレジア女帝の時代にバロック庭園に変えられた。アルプス以北で最も重重な庭園のひとつに数えられ、19世紀半ば、さらに風景庭園に組み替えられ、エキゾチックなオウム類が飼育されている。

黄金の小屋根
インスブルックで一番有名なランドマーク。
ハプスブルク家の皇帝マキシミリアン1世が、広場の行事を見物するときの宮廷用観覧席として建てた16世紀のバルコニー。
張り出された屋根には金箔を施した2657枚の銅板が貼られている。

ヘルプリングハウス
15世紀の貴族の邸宅。もとはゴシック様式だったものを、18世紀前半に外観がロココ式に改装。ファサードには、1730年頃の後期バロック様式のしっくい装飾が施されている.

コングレスハウス国際会議場
1629〜32年、大公レオボルド5世によって「コメディハウス」として建てられたもので、独立したオペラハウスとしてはアルプス以北で最初のもの。
19世紀には税関となり第2次大戦で破礁されたが、1973年に会議や催し物の会場として
再オープンし、古い伝統建築が、新しい建築施設と組み合わされている。

ルドルフの噴水
チロルのオーストリア帰属500周年を記念して1877年に建設されたもので、チロル女伯マルガレーテ・マウルタシュが1363年、建設公と呼ばれたハブスプルク家のルドルフ4世にチロル伯領を贈与した史実を表すもの。

凱旋門
1765年、後の皇帝レオボルド2世とマリア・ルドヴィカの婚礼を記念して建てられたものだが、喜ばしい祝典の最中、父である皇帝フランツ・シュテファン・フォン・ロートリングンが急逝。このため凱旋門の片伽には婚礼の場面、もう一方には皇帝の死を悼む場面が描かれている。

聖アンナ記念柱
スペイン継承戦争の1703年、侵入したバイエルン軍が聖アンナの日に撤退したのを記念して1704-06年に建てられた記念碑。
聖母マリア、聖アンナ、チロルの聖人などの 像が配されている。凱旋門とともに、マリア・テレジア通りを飾る最も重要な名所として広く知られている。

聖ヤコブ寺院(大聖堂)
1724年に建てられたバロック様式の教会で、インスブルックで最も荘厳のある教会とされる。
寺院に入るとルーカス・クラナッハの「救いの聖マリア」像のある有名な祭壇があり、C.D. アーザムの天井画、バロック様式の説教壇など趣きのある厳粛な雰囲気で包まれている。
外観はドーム型屋根になっている。

ツォイクハウス博物館
後期ゴシックの世俗建築で、皇帝マクシミリアン1世の武器庫だったもの。
現在はチロルの歴史に関する博物館となっており、地図、鉱物、楽譜、チロル解放戦争、狩猟用武者、コインなどの部門がある。
開館毎日10・00−17:00、10月−3月は月曜休館。

イエズス派教会、旧大学
イエズス派教会は1646年に初期バロック様式で建てられた。
地下墓所には、大公レオボルド5世、クラウディア・ディ・メディチと子供たちの霊廟、カール・ラーナーなどイエズス会士の墓碑がある。
開館:7:00ー20:00。
旧大学は、1669年に創設され、現在は神学部となっており、内部にはレオボルド皇帝のホールがある。

フェルディナンデイウム博物館
先史時代の出土品、ロマネスクの彫刻、ゴシックからバロックまでの芸術作品が展示されているほか、モダンアートのコレクションもある。
開館:毎日10:00−17:00、木曜19:00−21:00、10月一3月は14:00−17:00、日曜・祝祭日は10:00−13:00、火曜は休館。

パノラマ絵画館
1000uの大きな両面に、ベルクイーゼルでの1809年の戦闘を再現したパノラマで、1896
年完成。
画家ツェノ・ディーマーが写実的手法で描いた歴史画は、前世紀末インスブルックの景観を忠実に伝える重要なものとなっている。開館:4−9月 9:00〜17:00。

考古学博物館ー解剖学博物館
考古学博物館:
紀元前3世紀から西暦4世紀までの古典古代彫刻石膏モデル・コレクション。彫像、レリーフ、小型作品など。見学:事前に電話連絡が必要。(Tel:507-3051)
解剖学博物館:
骨格標本、スケッチ、絵画、人間と動物の比故解剖学。見学時間:金曜14:00ー16:00。(事前連絡が必要。Tel:507-3051)

ヴィルテン教会 
14世紀の巡礼教会に起蘇し、チロルで最も重要なロココ教会。
宗教者としてチロルに多くのバロック教会を建てたフランツ・ド・バクル・ベンツによって1755年に建てられたもので、マテウス・ギュンクーの天井画、アントン・ジグルの飾り漆喰が印象的だ。

チロル山岳兵博物館
第一次大戦にチロルから従軍した山岳兵(カイザーシュッツェン)の、旧チロル国境をめぐる山岳戦における英堆的戦いを記念した博物館。現在休館中。

鐘の博物館
既に400年、代々受け継がれてきた長い伝統を有する鉄蹄造所で、「鉱石から鐘まで」の工程を紹介。
様々な鐘の音を開いたり、鋳造作業を見学することができる。1996年オーストリア博物館賞受賞。
開館:月曜一金曜の9:00…18:00、土曜は9:00-12:00、
日曜・祝祭目は休館。

ヴィルチン教区教会
1138年に設立されたプレモントレ派聖堂参事会の教会だったもので、現在の建物は、1665年の初期バロック建築。
入り口ホールには、エジド・ショールのフレスコ両があり、また重要なゴシック美術のコレクションもある。
見学には予約が必要。

チロル民族博物館
チロル地方の民族衣裳、15〜16世紀の農家を移築した部屋、農民の家具、キリスト生誕の場面を描いた人形クリッペなどを展示する郷土博物館。

チロル鉄道博物館
チロルの市電とローカル線の歴史を紹介するもの
で、建物はシュトゥーバイタール鉄道の旧駅舎、歴史的な車両も保存されています。開館:5月−10月の土曜9:00-17:00

アルプス動物園
ヨーロッパで最も高い位置にある動物園で、野生では絶滅したものも含め、アルプス全域の150種が集められ、2000以上の個体が飼育されている。
また、アルプス地方の珍しい淡水魚を集めた世界で唯一のアクアリウムもある。
開園:毎日9:00-18:00、冬期は9:00-17:00、マリア・テレジア通りと州立劇場前からシャトル′くス運行。

旧州議会
チロルで最も重要なバロック宮殿のひとつで、1725−28年にゲオルク・アントン・タンプによって建てられ、大広間には、コスマス・ダミアン・アザムのフレスコ面がありる。
現在は州庁舎となっている。

市の塔
1442年から50年にかけて、市庁舎に併設して建てられた塔。塔上からはインスブルックを囲む山並みの景観を望むことができる。

アルプス山岳協会博物館
過去2世紀にわたるヨーロッパ・アルプス登山の歴史を紹介する博物館で、レリーフ、高山地図、古い登山装備、山小屋の模型などが展示されている。
開館:月、火、木、金曜の10:00-17:00、水曜は12:00-19:00、5月−10月の土曜10:00-13:00。

チロル義勇兵博物館
チロル解放戦争の記念館で、第一次大戦にちなむ展示品もある。
解放戦争の指導者アンドレアス・ホープァーを記念するギャラリーでは、1809年ナ
ポレオン軍及びバイエルンの連合軍とチロル義勇兵が戦ったベルクイーゼルの戦いが紹介されている。
アンドレアス・ホーファーの記念碑は、19世紀末にハインリヒ・ナッターが制作したもの。
開好4月−10月、毎日9:00−17:00

アンブラス城
インスブルック南部にあるハプスブルク家ゆかりのルネッサンス様式の城。
1564年に増築され現在の規模になっている。
チロル大公フェルディナンド2世が、愛妻で平民出身の妃フィリピーネのために11世紀の城をルネッサンス様式に改築・拡張し、そこに膨大な美術工芸品や武具甲冑をコレクション展示している。
ポートレート画廊には250作品以上にも及ぶ14世紀からの芸術作品が展示されており、ドイツルネッサンス建築で建設されたスペイン広間も一見の価値がある。
この収集品が、ウィーンの美術史美術館やハプスブルク家の絵画や美術工芸品の基礎となっている。
図書室、武器と甲冑の展示室の他に、43mの奥行きを持つスペイン広間がある。
時折、この大広間で古楽器コンサートが開催される。
開館:
4月〜10月 火曜を除く10時〜17時
12月〜3月 火曜を除く14時〜17時
http://www.khm.at/ambras
-オリンピック・ボブスレーコース
1984年と1976年の冬季オリンピックのため、インスブルック・イーグルスに建設されたもので、現在ではボブスレー、ローデル、スケレトンなどの国際競技が行われている。
夏と冬には、一般来訪者もボブスレーに乗ることができる。

オリンビック・スキージャンプ台
1964年と1976年の冬季オリンピックのために建てられたもので、優勝者の名を刻んだ記念プレートがある。
2002年ロンドンの建築家ザハリ、デイツトの設計により新たに修築された。
毎年、スキージャンプのワールドカップ大会が開催されるとともに、オープンエア・コンサートの会場にもなる。
パノラマカフェ(食事可)からはインスブルックの美しい景色を見下ろすことができる。

リンピック・アイススタジアム
1964年と1976年の冬季オリンピックのために建てられたもので、フィギュア、スピードのリンクは催し物会場ともなる。野外にはファンパークがある。ファンパークのオープン期間:4月−10月半ば、13:00−22:00、野外スケート場:11月半ば−2月。

スワロフスキー・クリスタルワールド
オーストリアのメディア芸術家アンドレ・へラーのコンセプトでオープンして以来、既に世界的に知られるクリスタルのテーマパーク。クリスタルガラスや光と音響の演出によって、三次元の幻想を体験するミラクルワールド。