概要
*グラーツの南西約100km、クラーゲンフルトからは北東に約40kmに位置する。
*ザンクト・ファイト盆地の岩山の頂に築かれた城は、1571年以来ケープェンヒュラーKhevenhuller家の所領となっている。
*鷲の巣のような天然の要塞であり、とりわけその景観が美しい。
*トルコ軍の脅威に備えて、防備の強化に異常な力を注いでいて、城への進入路も複雑になっている。
*1570年から1586年にかけて、ケルンテン地方の総督ゲオルク・ケープェンヒュラーGeorg Khevenhuller(1534〜1587)が整備したものである。
彼は、この要塞を、プロテスタントのための一種の避難所にした。
*道を遮る城門は14を数え、いずれも峡谷という自然の地形を利用して、はね橋を用いて敵の前進をはばむ抵抗地点としている.
中でもケープェンヒュラー門Khevenhuller Torと呼ばれる七つ目の城門は壮大である。
1582年に築かれたもので、獅子の頭とゲオルク・ケープェンヒュラーの胸像が飾られている。
*上りつめたところから周囲の起伏に富むザンクト・ファイト一帯を眺望できる。
こぶのようなウルリヒベルクUlrichbergの隆起が際立っている。
*城内の武器と武具のコレクション、ケープェンヒュラー家所有の絵画を展示するいくつかの部屋は見学できる。
*城の礼拝堂の先の中庭にカフェ・レストランがある。

アクセス
鉄道
ウイーン南駅Wien SudbahnhofからグラーツGraz経由ヴィルラッハVillach行き特急OECで約3時間45分。2時間ごと。
ヴィルラッハVillachの手前のザンクト・ファイト・アン・デア・クラーンSt.Veit an der Glanで下車。
城はここから東約9kmにある。
グラーツからは急行REXもある。約5時間。