平渓

概要
台北南東1時間の基隆河の渓谷沿いにある町。
かつては周辺に炭鉱が点在し、平渓はこの地域では最も大きな街として栄えた。
すでに炭鉱は閉山しており、現在はのんびりとした田舎町の風情である。

天燈づくりで有名な町。10軒以上ある。
旧暦1月15日の「天燈節」には夜空に向けてたくさんの提灯が飛ばす行事が行なわれ、大勢の人が見物に訪れる。

この渓谷沿いにはローカル鉄道の平渓線が走っている。
レトロな駅舎と往時の面影を残す施設跡がノスタルジックな雰囲気を醸し出し、鉄道ファンのみならず観光客に人気がある。

平渓線は1920年代に主に鉱物の運搬を目的に敷設された。幹線にある瑞芳が始発駅で、三貂嶺駅から分岐して山間部に入り終点の菁桐に至る。沿線には水量豊富な十分瀑布や全長128mの静安吊橋などの景勝地がある。途中駅で下車して町を散策するのもよい。
ほぼ中間地点に位置する十分には炭鉱施設を利用した台湾煤礦博物館があり、石炭の運搬用に使われたトロッコに乗車することもできる。kj