概要
ムンバイの北東約350km、デカン高原に位置する都市。
ムガル朝の第六代皇帝となるアウラングゼーブにより都が置かれ、その名にちなみ自ら「アウランガーバード」と名づけたもので、市内にはムガル帝国ゆかりの遺跡が残されている。

市の北端、アグラのタージ・マハルを模して17世紀に造られた「ビービー・カ・マクバラー」(Bibi Ka Maqbara)は、アウラングゼーブ帝の妃、ディルラス・バーヌー・ベーガムの廟墓である。

17世紀後半に息子のアーザム・シャーにより構築された。
この名前は、翻訳すると「婦人の墓(Tomb of the Lady)」の意味だが、タージ・マハルとの類似の為に、「貧乏人のタージ」の愛称を得ている。

「バーンチャッキー」とも呼ばれる「ムガル庭園」は、イスラム教徒であったアウラングゼーブの師を記念したものだ。

市中心からほど近い台地には2〜7世紀にかけ造られた仏教徒の修行の跡「アウランガーバード窟院」が、郊外には壮大な砦「ダウラターバード」がある。

近郊のアジャンターとエローラの石窟群観光の拠点になっている。Qkbt